昨今なにかと話題のジビエ。
低脂肪・高たんぱくでヘルシーといわれる一方で
独特の臭いやクセがあるというイメージを持っている方も多いです。
この記事ではジビエの種類や注意点を初心者の方にも
わかりやすく解説していきます。
ジビエとは
ジビエとは、狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味する
フランス語です。
中世のヨーロッパでは貴族が好む高級食材として
重宝されてきました。
ながらく日本では仏教の教えに従い肉食が
敬遠されてきました。
1990年代中頃からテレビ番組でもジビエ料理を
取り扱うようになって知名度が上がったことから
根強いファンも多い注目の食材となっています
ジビエの種類
日本で狩猟対象とされている鳥類・獣類は
46種類います。
その中でもよくジビエとして食されているものは
以下のとおりです。
- 鹿肉 ・・・ジビエの定番で低脂肪・高たんぱくのヘルシーな肉です。ステーキがおすすめ。
- 猪肉 ・・・豚肉よりも旨味がつよい。脂肪分は豚肉の半分以下でヘルシーです。ぼたん鍋がおすすめ
- 熊肉 ・・・コラーゲンが豊富に含まれているので女性におすすめです。筋が多く処理や調理が難しい ので上級者向けといえます。しゃぶしゃぶや鍋がおすすめです。
- 鴨肉 ・・・ジビエの鴨は野生のマガモを指すことが多いです。脂質が多く旨みやコクがあります。ローストやソテーがおすすめです。
他にも雉(キジ)や兎(ウサギ)など色々な動物が
ジビエとして食されています。
ジビエのシーズン
ジビエのシーズンは冬
ジビエは野生動物を捕獲して食肉として
加工するのですが、年中捕獲していいわけでは
ありません。
狩猟期間は「鳥獣保護管理法」および
「鳥獣保護管理法施行規則」によって
定められています。
環境省HP 狩猟制度の概要 野生鳥獣の保護及び管理
なので、この期間が新鮮なジビエ料理をいただける
シーズンなのです。
※対象狩猟鳥獣や都道府県によっては、猟期を延長
又は短縮している場合があるため、各都道府県に
ご確認下さい。
ジビエの注意点
ジビエの感染リスク
ジビエは適切な処理や調理を行わないと命の危険に
つながる可能性があります。
主な危険は以下のとおり
- 寄生虫の感染症 ・・・下痢、腹痛、嘔吐などの症状。
- 腸管出血性大腸菌 ・・・O-157など。下痢、腹痛、重症化すると命の危険もあります。
- E型肝炎ウイルス ・・・急な発熱、食欲不振、嘔吐など。重症化すると命の危険もあります。妊婦さんは重症化リスクが高まるので危険。
適切な温度で調理する
ジビエを安全に食べるために
「食肉の中心部温度が75℃で1分」
と同等以上で加熱しましょう。
同等以上とはどのくらいなのかは
以下のとおりです。
厚生労働省HP内 ジビエ(野生鳥獣の肉)の衛生管理
ジビエを食べるには
ジビエ料理屋さんで食べる
最近はジビエ料理屋さんがすごく増えており、
ぐるなびで調べると東京だけでも180件
ヒットします。
まずはジビエ料理屋さんでおいしいジビエを
堪能しましょう。
ジビエ肉を仕入れて自分で調理する
最近はネット上にレシピが豊富にあるので自分で調理して食べることもできます。
肉の仕入れは楽天などの通販でも可能なので昔よりははるかに手軽になりました。
また、ふるさと納税の返礼品としてもたくさんの
ジビエ肉が紹介されています。
しかしジビエは調理方法を失敗すると味が落ちたり、
肉がとても硬くなったりするので、ある程度の慣れが必要です。
処理方法が適切でない仕入れ元だと臭みがあったり、
最悪の場合感染症の恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
- ジビエはヘルシーで食べやすい
- ジビエのシーズンは冬
- 調理の際はしっかり加熱すること
- 初心者はジビエ料理屋さんで食べましょう。
おいしく健康的にジビエを楽しみましょう。
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